イベント ID 41(Kernel-Power)の読み方|勝手に再起動した原因を2つの数字で見分ける
パソコンが勝手に再起動したあと、イベント ビューアーに「Kernel-Power」「重大」という記録が残っていて、驚いた人は多いと思います。
この記録(イベント ID 41)は、「前回、Windows が正常に終わらなかった」ことを示すもので、原因そのものではありません。けれども、記録の中にある2つの数字を見ると、何が起きたのかを3通りに読み分けられます。
この記事の手順は、Microsoft の公式の案内を開いて確かめたものです。ゲーム中のフリーズ全体の直し方は、「ゲーム中にパソコンがフリーズする原因と直し方」にまとめています。
先に結論
- イベント ID 41 は「正常に終わらずに再起動した」という記録で、これ自体が壊れた印ではありません
- 中の2つの数字(BugcheckCode と PowerButtonTimestamp)で、「青い画面で止まった」「電源ボタンの長押しで切った」「何も書き残せないまま切れた」の3通りに分かれます
- 3つ目(両方とも0)なら、電源の側を疑う手がかりになります
1. イベント ID 41 は、いつ・なぜ残るのか
Microsoft の説明では、パソコンが正常にシャットダウンされずに再起動すると、次に起動した時に Windows がイベント ID 41 を記録します。記録の見た目は次のとおりです。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| ログの名前 | システム |
| ソース | Microsoft-Windows-Kernel-Power |
| レベル | 重大 |
「重大」と出るので心配になりますが、「正常に終われなかった」ことが残っただけです。何が原因だったのかは、次の2つの数字と、前後の記録から読みます。
2. イベント ビューアーを開く
- スタートを右クリックし、「イベント ビューアー」を選ぶ(Microsoft の手順)
- 「システム」のログの中から、ソースが「Kernel-Power」、イベント ID が「41」の記録を探す
記録の中身(EventData)に、BugcheckCode と PowerButtonTimestamp という2つの値が並んでいます。
3. 2つの数字で、3通りに読み分ける
Microsoft は、イベント ID 41 が残る場面を3つに分けて説明しています。
| BugcheckCode | PowerButtonTimestamp | 読み方(Microsoft の説明から) | 次に見るところ |
|---|---|---|---|
| 0以外 | (問わない) | 青い画面(停止エラー)で止まって再起動した | 4章(停止コードを調べる) |
| 0 | 0以外 | 電源ボタンを長押しして切った | 5章(41 の少し前の記録) |
| 0 | 0 | Windows が何も書き残せないまま切れた。電源の問題の可能性がある | 6章(電源の側を見る) |
2つ目の「長押しで切った」は、自分で電源を切った印です。そこに至った原因(固まっていたなど)は、この記録だけでは分かりません。
4. BugcheckCode が0以外= 青い画面で止まった時
BugcheckCode は、停止コード(青い画面のエラーの番号)を10進数で記録しています(Microsoft)。エラーの種類を調べるには、16進数に直します。
- Windows の電卓には「プログラマー」のモードがあり、10進数と16進数を行き来できます。モードは、電卓の左上のメニュー(☰)から切り替えます(Microsoft の電卓の案内)
- 10進数(DEC)で数字を入れ、16進数(HEX)の値を読みます
- Microsoft の例では、「159」は 16進数で「0x0000009F」です。0x のあとを8桁にそろえて書く形です
16進数に直した番号は、Microsoft の「バグ チェック コード リファレンス」で引けます。このページは開発者向けで、一般の利用者向けには「Windows でのブルー スクリーン エラーの解決」の案内へのリンクが置かれています。
5. 長押しで切った時は、41 の「少し前」を見る
長押しの記録だけでは原因が分からないので、同じ「システム」のログで、41 の少し前の時刻に何が残っているかを見ます。
- 「ディスプレイ ドライバーが応答を停止し、回復しました」という記録がある → グラフィックの周りから見ます。Windows には、グラフィックの処理が止まったのを見つけて立て直す仕組み(TDR)があり、その時にこの文と記録が残ることがあります(Microsoft)。直し方は、ゲーム中のフリーズの記事の 3-3・5-3・5-4 へ
- 「WHEA-Logger」の記録がある → ハードウェアのエラーの印です。AMD の安定の手引きも、不安定の症状の1つに WHEA のエラーを挙げています。5-5 から 5-8 へ
- 手がかりになる記録が無い → ゲーム中のフリーズの記事の 4章の表 で、症状から当たりをつけます
6. 両方とも0= 何も書き残せないまま切れた時
BugcheckCode と PowerButtonTimestamp が両方とも0なら、Microsoft は電源の問題の可能性を挙げ、次のことを確かめるよう案内しています。
- オーバークロックの設定を切る
- メモリを確かめる
- 電源ユニットが足りているかを確かめる
- 過熱していないかを確かめる
それぞれの手順は、ゲーム中のフリーズの記事の 5-4 温度・5-5 工場出荷の設定・5-6 メモリ・5-8 電源ユニット にまとめています。
また、両方0でも、実際には青い画面で止まっていて、停止コードが記録に残らなかったということもあります。Microsoft は、その時の確かめ方として、「システムのプロパティ」の「詳細設定」→「起動と回復」の「設定」で、「自動的に再起動する」の印を外す方法を挙げています。印を外すと、青い画面のあとに自動で再起動しなくなります。
7. 電源ボタンの長押しは、最後の手段
Microsoft は、電源ボタンを長押しして切る方法(少なくとも4秒)を、ほかに方法が無い時だけにするよう勧めています。正常に終わらない切り方なので、保存していないデータが消えたり壊れたりすることや、起動の不具合につながることがあります。
固まった時に、長押しの前に試せる抜け方は、ゲーム中のフリーズの記事の 2章 にまとめています。長押ししても切れない時や、切れたあとに電源が入らない時の手当て(放電)は、次の記事にまとめています。
8. お店やメーカーに相談する時にメモしておくこと
自分で直せない時は、購入したお店かパソコンのメーカーのサポートへ相談します。その前に、次のことをメモしておくと、やりとりが早く進みます。
- いつ・どんな固まり方だったか
- イベント ID 41 の2つの数字(BugcheckCode・PowerButtonTimestamp)
- 41 の少し前に残っていた記録
- 試したことの一覧
確かめた出どころ
この記事は、次の公式の案内を開いて確かめて書きました(2026年10月21日 に読んだもの)。公式でないものは、そう書いています。
- 1章・3章・4章・6章・7章Microsoft Learn「イベント ID 41 システムが最初に正常にシャットダウンされずに再起動しました」日本語版は機械翻訳のため、英語版と照らして読みました
- 同上(英語版)Microsoft Learn「Event ID 41 The system has rebooted without cleanly shutting down first」
- 2章Microsoft サポート「Windows のシステム構成ツール」(イベント ビューアーの開き方)
- 4章Microsoft サポート「Windows で電卓を使用する」
- 4章Microsoft Learn「バグ チェック コード リファレンス」
- 5章Microsoft Learn「タイムアウト検出と回復 (TDR) の WDDM サポート」
- 5章AMD「Troubleshooting Tips for Resolving System Stability Issues」